Asterisk - アスタリスク -

説明するほどでもないブログ

劇場版アニメ『ガラスの花と壊す世界』みてきた

どうも。

今年最初の映画に行ってきました。
記事長いし、ネタバレ含むので気になる人だけ読んでいただければ。
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どんな映画?
  • ウイルスとセキュリティソフトを美少女キャラに擬人化したアニメ。
登場人物
  • キャラクターは可愛い。
  • 声優さんのことは全然知りませんが、キャラクターと声は合ってるので安心できた。
  • が、ほぼ3人のキャラクターしかセリフがない。
ストーリー

正直、本当に意味不明な展開をして物語が終わるだけです。
私もそのうちの一人だったりする。

だがしかし!

映画をみた後に公式サイトの人物相関図を改めてみると、「あ、これ面白いやん!」ってなったので、
少し書いてみる。

まず、公式サイトに載ってる年表に映画をみてわかったことを加えます。

  • 2015年:16歳のスミレ、ロンドンへ留学
  • xxxx年:スミレ、世界的ピアニストになる
  • 2029年:スミレ、ダニエル・ドーソンなる人物と結婚
  • 2031年:スミレが娘のダイアナを出産
  • 2058年:娘のダイアナがリモーネを出産、スミレ祖母になる
  • 2060年:地球上の環境破壊が進む
  • 2073年:スミレの夫、ドーソンがヴァイオレット・オペレーティングシステム「ViOS(ヴァイオス)」を開発
  • xxxx年:ダイアナの娘、リモーネが亡くなる
  • 2100年:ダイアナ、環境管理プログラム「mother.exe(マザー)」を開発
  • xxxx年:ViOSにmother.exeをインストールし、人類の管理が始まる
  • xxxx年:環境管理プログラムが人類こそ環境に悪影響を及ぼすものと判断
  • xxxx年:人類はプログラムに管理されているため、徐々に人口が減る
  • xxxx年:mother.exeが地球上のあらゆる時代、場所をデータ化、アーカイブ(保存・記録)するようになる
  • xxxx年:人類最後の希望?として2つのアンチウィルスプログラム、デュアルとドロシーをインストールする
  • xxxx年:人類死滅
  • xxxx年:mother.exe はアーカイブを続けながら稼働する

これを踏まえつつ、各場面を考えると非常に面白いんです。


■リモはトロイの木馬だった

劇中でもドロシーが発言してましたが、本当にリモはトロイの木馬だった。
デュアルが引くピアノの音がトリガーとなりウイルスが発動。
これに気づくまで「何でピアノの音聞いてリモちゃん覚醒するんだよ」って思ってた。


■圧縮してから削除だと・・・

ウイルスを削除するのに圧縮する手間は必要なのか疑問なり。


■アンチウィルスプログラムにウイルスが更新プログラムを配布する?

デュアルとドロシーはウイルスに対抗すべく、更新プログラムを受けとる設定。
「mother.exe が更新プログラムを書き換えて提供してた」みたいなセリフをリモちゃん言ってた気がするんだけど
あとからインストールされたアンチウィルスプログラムの更新プログラムを書き換える mother.exe って極悪システムと思う。


■アンチウィルスプログラムがオペレーティングシステムの助けを借りる!?

物語終盤、デュアルが mother.exe のウイルスに倒されそうになったとき、ViOS から力をもらいます。
これ、何も考えずに映画みてるとヒロインが覚醒して相手を倒すようにしか見えません。
でもね、ViOS(ヴァイオス)はオペレーティングシステムだよ?
しかもデュアルが「これでもバージョンダウンした」って言うから、更にビックリ。
プログラム側からオペレーティングシステムに指示だしてバージョンダウンできるなど・・・。
しかも更新プログラムは mother.exe に改竄されているはずなのに!

それと、いくらバージョンダウンしたからってヒロインの衣装が変わり、露出度上がるとか狙い過ぎでは?
個人的には好きですよ、うん。(どうせならリモちゃんも何らかの形で・・・)


■ウイルスの発動?「エラー吐いたらフォーマット」

ウイルスを倒した後、デュアルとドロシーがエラーを吐いたそうです。
アンチウィルスプログラムがエラーを吐くってなんやろ?
考えた結果、おそらくデッドロックかなって。でも普通に2人とも動いてるしねぇ・・・。
それを待ってた mother.exe さん、アンチウィルスプログラムをフォーマットするという信じられない行動に出る。
セキュリティをフォーマットするって凄くない?


■”知識の箱”って結局のところ何だろう

ViOS の中で動作しているプログラム mother.exe 。劇中では”知識の箱”は mother.exe がアーカイブしたデータの集まりと説明してる。
デュアルとドロシーはアンチウィルスプログラム。彼女たちは”知識の箱”の中で活動している。
”知識の箱”は ViOS の中にある記憶領域って考えたら良いのかな。


■リモはどうしてデュアルとドロシーの前に現れたのか

ガラスの花畑にいたリモちゃん。記憶を失ってデュアルとドロシーの前に突然現れる。
おそらく、スミレのアーカイブを解凍することがトリガーとなり、ガラスの花畑にいたリモちゃんが2人の前に転送されたと思う。
劇中ではリモちゃんが mother.exe にリモート接続してるから、リモちゃんがトロイの木馬であることは間違いないはず。
じゃぁ転送するトリガー仕掛けたの誰だって考えると、ViOS だろうなと。
ヴァイオレットって、日本語にすると”スミレの花”だし、スミレはリモーネの祖母だしね。

ここまで考えると・・・ダイアナがリモーネを使ってドーソンの作ったデュアルとドロシーを倒そうとして、それをスミレが妨害したで良いかな?

まとめ

考えるほど面白い映画でした。原作を作った Physics Point さんは良く考えたなぁーって。
面白いから映画みようって進めることはしません。人によっては面白くない映画とも思ってます。 ヽ(゜▽、゜)ノ

因みに、映画のタイトルは原作通り”D.backup”のままで良かったんじゃないかなぁーって思う。


以上です。